土崎南小6年生の皆さんが土崎空襲について学びました

 去る7月11日(月)、秋田市立土崎南小学校6年生の皆さん41名が総合的な学習の時間「しおなり」の一環で、土崎みなと歴史伝承館を訪れ土崎空襲について学びました。

 最初に、ドキュメンタリー番組「語り継ぐ土崎空襲」をDVDで視聴しました。
 次に、事務局の小野が、土崎空襲のあらましについて、スライドショーを用いて説明しました。その中で、爆弾の破片の実物を手にしてもらいましたが、その重さ、ギザギザと鋭く尖った形状を実感し、そういう無数の破片が高速で飛び散った様を想像してもらいました。その恐ろしさは、大人でも身の毛のよだつような思いをするものです。
 続いて、空襲体験者の伊藤津紀子さん自身の避難や自宅が爆弾2発の直撃により消失した体験を始め、自宅の周辺の町内で悲惨な被害に遭った人々の姿を、「証言・土崎空襲」(無明舎出版)から抜粋するなどして紹介しました。
 最後に、伝承館の空襲展示ホールの見学の時間をとりました。6年生の皆さんは、ジオラマや被爆倉庫から移築された壁・柱・天井、100キロ・50キロ爆弾の残骸などの展示物をじっくりと熱心に見て、触れて空襲の激烈さや恐ろしさを感じているようでした。市民会議の伊藤会長は6年生に解説をしながら、「君たちが学んで、次に伝えなくちゃいけないよ」と語り掛けていました。

以下、アンケートの記述からいくつか紹介します。
 「戦争はどんなことがあってもしてはいけないということをあらためて思いました。なにもしていない人たちが戦争で亡くなるのはひどいと思いました。」
 「秋田、特に土崎などでは、たくさんの人の命や生活・家族そして希望がうばわれて、言葉では表せないほど、かなしいなと思いました。ばくだんのはへんは見た目はすごく軽そうだったけれど、見た目とはことなり、すごく重かったです。はへんだけでもあの重さだったら、1つのばくだんはおそろしいほどだとおもいました。」
 「秋田にずっといて、ずっと前から今まで平和が続いてきていたと思っていたから、土崎空襲のことはぜんぜん知らなかったので、おどろきました。これからも、日本に平和が続けばいいと思います。」
 「戦争のこわさやおそろしさや、何も関係のない人々が何故殺されたのか、その理由やそこまでする必要があったのかと思いました。一人一人が戦争に関わりもなく、平和に過ごしていたのにとつぜん、今までの平和をうばわれ、殺されてしまったのか、戦争だけじゃなくても解決したはずだと考えました。感じたのは人が亡くなるのはほんのいっしゅんだということです。」
 「私のひいおばあちゃんも空襲を体験していて、話をきいたことがありましたが、ひいおばあちゃんが体験していないことや聞いていない話を聞くことができ、勉強になりました。実際のばくだんのはへんや、体験談、12,047発のばくだんが落ちたことなどくわしい説明で空襲のつらさやこわさが思いうかびました。平和への願いがよりいっそう強まりました。」
 「100㎏の爆弾が落ちると30mをめちゃくちゃにするときいてすごいおどろきました。あと爆弾の破片がいきおいよく飛んでくるということをきいておそろしいと思いました。」
 「二度と戦争の起こらない世界をつくっていくことが大事。戦争とはとても辛く苦しいものである。」
 「戦争や空しゅうは、たくさんの人を悲しませたり、うしなったりするから二度とおこしてはいけないと思いました。特に、100キロ爆だんと50キロ爆だんの話にびっくりしました。戦争を二度と起こさないために、後世へ語りついでいくことが大切だと思いました。」



 

 

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