8月1日(日)より夏の土崎空襲展が始まりました。例年に比べ、県外の方も含め多くの来場者がお出でになり、展示を真剣な面持ちでご覧になっておられます。
今回の展示では、新しい展示パネルを2枚作成しました。
1つは、「証言・土崎空襲」(土崎港被爆市民会議・佐々木久春編/無明舎出版)から、当時土崎警防団副団長を務めていた越中谷太郎氏のお話を抜粋したものです。土崎空襲前の何か緊迫した雰囲気、空襲開始後の混乱と悲劇、その中での町中の火災の延焼を「死んでもいいから」防ごうと必死に消火活動を行ったことなど、緊迫感のある証言です。
もう一枚は、太平洋戦争の開始から終焉までの、日本軍と米軍の動きを地図化したもので、日本の戦争がいかに見通しのない絶望的なものであったかを知ることができます。
また、土崎空襲後の日本石油秋田製油所の構内の様子を表す8枚のカラー写真を展示しています。これは、この度秋田市がモノクロ写真のカラー化を試みたものです。激しい爆撃と火災で崩れかけた骨組みしか残っていない建物や、林立していたタンク群がまばらになった構内、焼け跡で遺体の肉片を探す人々の姿など、当時の状況を生々しく物語っています。
8月28日(日)まで、土崎みなと歴史伝承館で開催しています。皆様もどうぞ足をお運びください。なお、毎週火曜日は休館日です。
8月1日付けの毎日新聞(左)と、8月4日付けの秋田魁新報(右)で紹介されました。
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