土崎空襲の爆撃地を巡る~戦争の恐ろしさと悲しみを知る

 9月29日(金)、土崎空襲爆撃地巡りバスツアーを行いました。スタッフ4名を含め27名で、土崎地区の慰霊碑等を中心に見学して、土崎空襲と戦争の悲劇を改めて胸に刻みながら平和への想いを強くしました。
 土崎みなと歴史伝承館に集合した後、事務局長の小野が土崎空襲の概要をプレゼンしました。小野は、8月の「空襲・戦災を記録する会」秋田大会に関連して開催した工藤洋三氏の講演会で得た知見を含めて空襲について説明し、第一次大戦後の国際協調の流れの中で日本が侵略と戦争の道を選んだことが、何百・何千という犠牲者を生んだ戦争の主因であったこと、戦争は終わらせることが極めて難しいからこそ戦争を始めてはいけないことなどについて話しました。
 その後、バスに乗車し慰霊碑などを中心に土崎空襲ゆかりの地を巡りました。見学場所は以下の通りです。(※はバス内からの見学)
 土崎小学校(旧土崎第一国民学校)「学童十二名受難の碑」
 ※JX日鉱エネルギー秋田油槽所(旧日本石油秋田製油所)
 ※高射砲台座上の慰霊塔(浜ナシ山)地元緑町の住民が建てた慰霊塔
 光沼 祈念碑「土崎空襲で光沼に沈んだ犠牲者に捧げる」の碑文あり
 雲祥院 首なし地蔵と傷ついた墓石
 ※旧日石社宅跡通平和祈念碑
 平和を祈る乙女の像 港湾公園
 ポートタワーセリオン展望台 土崎空襲の被災地を一望
 およそ2時間の道のりでした。下掲の感想文に見られるように、参加者の皆さんは初めて知った、あるいは改めて学び直した空襲の悲惨さに思いをはせながら、二度と同じ過ちを繰り返してはならない、そのためにもっと学びたい、こども達にも伝えたいなどの想いを強くしました。
 バスツアーは来年度も企画します。さらに多くの方に参加して頂きたいと思います。


 参加者の感想文から
 「初めてのツアー参加、やっぱり現場を見ることが大切と分かった。特に雲祥院の破壊された墓石の数に実感した。セリオンに昇って全望(ママ)を見ながら、伊藤さんの説明にさらに理解を深めた。ありがとうございました。」(85)
 「土崎空襲のことは耳にしていた程度でしたが、今日の詳しい説明を聞いて、大変勉強になりました。孫もいるので伝えられるだけ伝えられたらと思いました。ウクライナ、ロシアの戦争もまだ終わっていないので、絶対戦争を始めてはならないと思いました。」(69)
 「初めてのバスツアーです。いつも機会を逃していたのでどうしても参加したいと思いました。その期待以上に大変すばらしい内容でした。戦争の恐ろしさと悲しみを土崎の市民の方々が忘れずに慰霊を続けていることが素晴らしいと思います。今度は友人と参加したいと思います。」(70)
 「今年8月報告されたことも含めての説明に改めて何回参加しても勉強になるなと思いました。戦争は始まったら終わらせるのが難しい。あらためて戦争をしてはならないと思いました。」(70)
 「何回の慰霊碑回りか忘れたが、その度に新しいことを知ることができました。小野さんの学習会はこれまでで一番良かったと思います。太平洋戦争全体からみた学習が良かったです」。(74)
 「初めて見る場所ばかりで大変参考になりました。伝承館で最初に空襲についてお話を伺えたことで全体の見学場所について把握できました。これまでニュースを聞いていてもあまり時間がわかなかったのですが、これからは関心を持って聞けることと思います。市民会議の方たちが9つの碑を建てられた、ということを伺いその熱意に驚いております。」(66)

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