港北小6年生の皆さんと土崎空襲を学びました

 去る6月5日、秋田市立港北小学校で、出前「土崎空襲講話会」を行いました。 約90名の6年生の皆さんは事前に「知りたいこと」をまとめ、問題意識をもって臨んでくれました。

 最初に「語りつぐ土崎空襲」のDVDを視聴、続いて事務局長の小野が「使用された爆弾の種類」「爆撃を受けた地域」「建物や人的な被害の概要」などについてプレゼンしました。その中で、爆弾の破片を実際に手に取ってもらうとその重さや周縁のギザギザなどで、無数の破片が高速で飛び散り、建物や人体を無残に切り刻んだであろう空襲当夜の恐ろしさを実感していたようです。

 さらに、空襲体験者の伊藤津紀子さんのお話しにも強い興味を持って耳を傾けていました。特に、土崎空襲の悲劇を招いた最大の原因は満州事変から始まる十五年戦争、そして真珠湾攻撃に始まるアジア太平洋戦争をそもそも日本が始めた、日本がしかけたことにあるというお話を聞いて驚き、「戦争は絶対に始めてはいけないんだ」との思いを多くの子どもたちが感想文に記していました。

 子どもたちの疑問等には時間の関係もあり十分に答えることはできませんでしたが、この後何らかの形で届けたいと考えています。


 以下、感想文を紹介しますので、どうぞお読みください。


 『日本が早く戦争を止めていたら、死者も少なくなっていたので、国と国が認め合わないと平和にはならないと思いました。』

 『当時の日本はかなりわがままで、それで土崎に被害が出ているので、無理に他の国などを攻めるのでなく、現状維持のまま交渉をしたりするのがいいのかなと思いました。』

 『私たちが二度と戦争を起こさないように、これからの世代に伝えていかなければならないということが分かった。平和を守るためにも、こっちから戦争をしかけないことも大事だと分かった。伝承館を見に行ってみたい。』

 『今日のお話を聞いて、土崎空襲や戦争のことについてよく考えられました。80年ほど前に起きたことを忘れず、平和な日本、平和な世界を作るために、私たちのやるべきことを一生懸命にしようと思いました。』

 『今日の学習で一番大切だと思ったのは、戦争は絶対に起こってはいけないということです。なぜ戦争が起こってしまったのか、とても不思議だし、死人も出るのに何もメリットはないと思いました。』

 『僕が考えたことは、平和についてです。理由は、外で友人といると平和なんだなと思っていたけれど、まだ戦争をしている国があるから本当の平和ではないからです。』

 『僕がびっくりしたことは、土崎空襲は日本から仕掛けたことがびっくりしました。やっぱり戦争はダメだから、平和で生きていきたいと思いました。』

 『私は今日学んだことで戦争がどれだけ激しかったか分かりました。爆弾の破片をさわって、すごく重くて固かったです。あれが人の体に刺さっていたと考えるとゾッとしました。このようなことから戦争は家や食べ物や人を奪うような危険なことなので、戦争をなくして平和にしたいといました。』

土崎空襲を語り継ぐ 『土崎港(みなと)被爆市民会議』

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