母子寡婦福祉大会で伊藤津紀子さんが講演

   去る11月8日(土)、秋田市老人福祉センターで開催された秋田母子寡婦福祉大会において、伊藤津紀子さんが講師として招かれ、講演を行いました。参加者の中には、実際に戦争と空襲を体験した方や、母親などから土崎空襲について話を聞いたという方々も多くおられました。

 講演を通して、動画の中に登場する体験者の証言や、伊藤さんの体験証言などに自身の体験や聞いた話を重ね合わせたり、また秋田での空襲の事実を知り、爆弾の破片を手にしたりしながら、一層戦争や空襲の悲惨さを実感し、「二度とあってはならない」「若い人たちに絶対語り継がなければ」などの思いを強くされた方々が多いのではないでしょうか。講演後には、伊藤さんに駆け寄り、「いつまでも元気で体験を語り継いでください」との期待や励ましの声をかけてくれる方々の姿もありました。

 以下、アンケートに寄せられた感想文をご覧ください。

 「山に逃げた記憶がよみがえり、心が寒くなりました。土崎の火が遠く離れていても見えました。戦争のない今がありがたい。運動をより以上がんばって下さい。」

 「貴重なお話をありがとうございました。私は戦争・空襲を知らない世代ですが、年を取るにつれ、秋田(土崎)でも空襲を受けたことに無関心ではいけない。そしてできることなら子ども達(高校生、大学生になったので)にも知らせていくことの大切さ、重要性をひしひしと感じておりました。今日のお話をおうかがいし、よりその思いが強くなりました。ありがとうございました。機会を見て空襲展を訪れるなど、無関心でいず、関心を寄せていきたいと思います。」 

 「私は土崎生まれですので、土崎空襲については事実として知っています。伝承館で被爆倉庫も見ていますが、当時の実際について今日の伊藤さんのお話からより肌感覚で想像することができました。ありがとうございます。どうぞお元気で語り伝えていってください。私の母は当時楢山に住んでいましたが、避難した金照寺山から土崎の町が真っ赤になって見えていたと何度も話してくれました。」

 「体験なさった方の声を聞けて嬉しかったです。これからもお元気で証言をお続けください。歴史を学ばない人が総理になり、新たな戦前が真実味を帯び不安です。」

 「私は戦争を知らない人ですが、由利地方が生家です。母から聞いたことは、土崎の空襲の時は、爆弾が落とされた様子は、うす赤い灯りがついたような状態で見えたそうです。この様子は現地が火の海だったんですね。」

 「今日お話を聞いて、戦争の恐ろしさを実際のものとして爆弾や、残された衣服を見て、本当に恐ろしく、今、戦争が行われている国がありますが、その国の人びとにも伝えて中止するように声を大きくして伝えたいと思いました。今日は実際に体験した方の声を聞いて、平和の大切さを改めて感じました。ありがとうございました。」

 「何度も土崎空襲の講演を聞かせていただきますが、何度聞いても悲しく、くやしく、言葉では言い表すことができないほど、くやしく残念でなりません。「あと一日、あと一日!!」 映像に写された現実を見るとたまらなくなります。」

 「今後土崎空襲について、これからの若い人に絶対残していかなければならないと思います。「戦争は絶対ダメ!!」当時の状況を、画面を通して見せていただき、出るのは涙ばかりです。素晴らしい講演ありがとうございました。」

土崎空襲を語り継ぐ 『土崎港(みなと)被爆市民会議』

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