「何ができるか、考えたい」~土崎中1年生が土崎空襲と戦争を学びました

 10月17日(金)の午後、秋田市立土崎中学校の1年生が総合的な学習の時間の一環で、土崎みなと歴史伝承館を訪れ、講話会に臨みました。
 小学生の時に一度講話会に参加した生徒も多いのですが、動画の視聴、爆弾の種類や空襲の被害などについてのプレゼンテーション、伊藤津紀子さんの体験講話、そして空襲展示ホールの見学などを通して、改めて土崎空襲の恐ろしさや、平和の大切さなどについて考えを深める機会となったようです。
 生徒の皆さんから予め寄せられた質問の中に「土崎中学校の私たちに臨むことは何ですか?」との問いがありました。伊藤さんは「日本が中国や東南アジアへの侵略を始めたことからアジア・太平洋戦争が始まったことなど、歴史を学んでほしい」と述べました。
 また、会場では「戦時中に、戦争はいけないものだ、と思った人達はいなかったのか?」との質問がありました。戦争が始まる前から日本では言論や表現の自由が強く制限されていて、戦争は嫌だ、とか負けるのでは、などと口にすることはできなかったこと。また、ラジオや新聞では勝っているとしか宣伝されなかったので、多くの人がこの戦争は必ず勝つと信じこまされていたことなどについてお話しました。
 生徒の皆さんが講話会を通してどんなことを感じ、考えたか?感想文のいくつかを以下に掲載ました。どうぞご覧ください。


 「戦争のつらさを知り、それを未来にも語り継いでいこうと思いました。」

 「土崎空襲の当時の様子から恐ろしさを知る事ができた。今自分たちは何が出来るのか、語っていくことの大切さを知る事ができてよかった。(下線は本人)」

 「戦争はいつからあるかなど、何発落とされ、何人の人がなくなってしまったなど知って、戦争はもう起こらなきゃいいなと改めて思いました。そして平和なのが一番だなと思いました。」

 「土崎空襲ではアメリカが悪いと思っていました。しかし、日本が侵略をたくさんしたために、実行されたことが一番印象に残りました。この土崎空襲講話会を通して、さらに土崎空襲について知る事ができました。」

 「信じられないようなお話ばかりで、本当にあったこととはとても思えないけど、昔の日本の戦争について分かりました。私たちが語り継いでいくことが大切だと感じました。」

 「私は土崎空襲講話会を通して、たくさんのことを知ることができました。私は土崎空襲が起きたのは、他の国が戦争を始めたせいだと思っていたけれど、実際に空襲を体験した方のお話を聞いて、日本から始めた戦争と知ることができました。」

 「空襲は二度と起きてはいけないと、動画やお話を聞いてさらに思いました。戦争の話を聞いて、平和な世界を作るのは難しいなと思いました。平和な世界を作るために、ここで聞いた話をいろいろな人に伝えていきたいと思いました。一人一人がもっと土崎の戦争に興味をもってくれたら嬉しいと思いました。」

 「私は話を聞いて、土崎空襲はとても大変だったんだなと思いました。爆風で死んでしまったり、爆弾の破片で死んでしまったりと、子どもから大人まで大勢の人がなくなってしまったのが、今では私はあまり想像できなかったです。「かわいそう」なんて、今だから言えることだなと思いました。大人になれなかった人たちは、もっと楽しい人生を送れたかもしれない、それができないのがくやしいなと思いました。「1200度以上の高熱」と聞いてとても考えられないなと思いました。この話を聞いて、戦争はしたくないし、二度と起こしたくないと思いました。」

 「今も戦争が続いている。なぜそんなことが続いているのか疑問に思いました。戦争が続くのは「自分が正しい」って互いに思っているから続いている。人間、自己肯定感っていうものはすごくあるんだなと思いました。人間が分かり合うのは難しいと思いました。平和っていうのが何かは分かりませんが、今の状況が平和っていうものだとは思いません。なので、平和っていうものが何か考えながら、平和に近づけるようなことができたらいいなと思いました。話を聞いて、自分の意見を言えるのも、戦争を止めるのに役立つということが分かりました。」

 「実際に戦争を体験した方の話を聞いて、知らなかったことも知れたし、知っていてもよく分からなかった(ことがあった)けど、やっぱり戦争はあってはならないことだなあと思いました。小さいときはどこでも平和だと思っていたけど、土崎空襲のことを知ってから、平和はどこにでもあるものではないし、楽しく平和に過ごすのは難しいということを知り、自分も戦争のことをもっと考えようと思った。」

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