「戦争はもう二度と」~大仙市立太田中2年生の土崎空襲講話会

 去る12月1日(月)、大仙市立太田中学校の2年生が宿泊研修の一環で土崎みなと歴史伝承館を訪れ、土崎空襲講話会に臨みました。事前に、セリオンの展望台に上り、伊藤津紀子さんの説明を聞きながら、空襲被災地、特に旧日石構内を俯瞰しました。

 伊藤さんの体験講話に真剣に耳を傾けた後、質疑応答のコーナーでは、現在の慰霊碑について、空襲被害が最もひどかった場所について、当時の日石製油所の規模や役割について、生存している空襲被爆者の数などについて、土崎空襲のことがあまり知られていない理由について、などの質問が出され、伊藤さんを中心に説明しました。

 その後、開催中の空襲展と戦時人形展、及び空襲展示ホールなどを見学しました。

 動画や証言、爆弾の残骸や破片、被爆倉庫の柱や壁、戦争遺品の数々などの実物に触れて、土崎空襲や戦争の恐ろしさ・悲惨さに触れ、平和への願いや自分も伝える役割を担いたいなどの思いを強くした会となりました。

 以下、アンケートのいくつかをお読みください。

 『戦争は絶対二度と起きてほしくない。なぜ日本はもっと早く戦争を止めなかったのか?』 

 『土崎空襲がどれだけ悲惨だったかが分かりました。この出来事を忘れず受け継いでいきたいと思います。』

 『服を貫通して体に刺さったりするのが、もし自分に起こったらと考えるとゾッとするし、怖いです。戦争が起きるのはしょうがない事だったかも知れないけど、日本がもっと素早く対応し、判断していたら一般の市民が犠牲になる必要がなかったので、とても悔しいです。これからもう二度と日本に爆弾が落ちないことを願っています。』

 『今回聞いてとっても切なくて、心がぎゅっとなりました。1200度の熱さで普通の壁がぶつぶつになるまで溶けるのはやばいなと思いました。実際に経験した人は、どれだけ怖かったか、とっても心が痛みます。戦争は二度と起きないようしっかり心してほしいです。』

 『DVDがとても分かりやすかったし、戦争はとても恐ろしいってことを改めて実感しました。また、この戦争が起きた理由は、日本のせいというのもびっくりしました。この戦争で亡くなった人はとても残念だなと思いました。半日戦争が終るのが早ければ死者が出なかったので恐ろしいと感じました。』

 『空襲などの映像を見て本当に恐ろしいなと思いました。これを実際に体験した方は考えられないほどの恐ろしさを感じたんだなと思いました。でも、このことは語り継いでいかないといけないと思いました。』

 『あと1日早く終戦していれば土崎に被害はなかったのに、と悲しい気持ちになりました。本当にそのようなことがあったのだと、実際に柱や壁、爆弾の破片を見てまだ信じられないです。もう2度と戦争は起きてほしくないと思ったし、これからも日本の戦争と平和について学んでいきたいと思いました。』

 『実際セリオンから見たことで話しの様子を想像しながら聞くことができました。何となく分った気になっていましたが、理解が違っていたことも分かり、やはり正しく理解し、そのうえでいろんなことを考えていく必要があると感じました。子どもたちもそれぞれ受け止め方はあろうとかと思います。子どもの時に感じたこと、理解したことが今後の成長に影響するのは事実です。戦争について、平和についてどうあるべきかをそれぞれが考えながら大人になってほしいと思いました。本日は誠に有難うございました。』(引率の先生)

土崎空襲を語り継ぐ 『土崎港(みなと)被爆市民会議』

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