空襲展開催中(~12/21) 戦時人形展を併催

 11月30日より、2025年冬の「戦争と土崎空襲展」を開催しています。

 今回の空襲展では、通常の空襲や戦争に関連するパネル、戦争遺品等に加えて、以下の特別な展示を行っています。


 Ⅰ 土崎港被爆市民会議が秋田市に寄贈した土崎空襲関連の資料の「蔵出し」

   ・主に空襲の最大の攻撃目標となった日本石油秋田製油所パネルの被爆直後の生々しい様子を撮影した写真パネル

   ・絵本「新 はまなすはみた」に寄せた佐々木良三氏による挿画の全原画
   ・戦前・戦中に使用された国定教科書の復刻版
    ~「ヨミカタ(よみかた)」、「小學國語読本」、「尋常小學修身書」

Ⅱ 「人形作家 村上しま子さんの 戦時人形展」の併催

  土崎みなと街づくり協議会が、この空襲展の開催に併せ兵庫在住の戦時人形作家 村上しま子さんが30年間にわたり制作した戦時人形を同じ会場で展示しています。昭和20年5月にフィリピン沖で戦死したお兄さんを初め戦場で命を散らした兵士たち、広島・長崎の原爆、全国各地の空襲で犠牲となった人々への痛切な思いを胸に制作したこられた人形の数々。また戦時中の厳しい統制下の世の中で、ささやかな暮らしと家族を懸命に守ろうとする庶民の姿や当時の暮らしぶりも浮かび上がります。
  同協議会会長の品田福男さんは「戦後80年の今、作品を通じて、戦争の悲しみや平和の大切さを改めて感じていただければ幸いです」と、述べています。

Ⅲ 新パネル「なぜ人々は本当の戦況を知らず、戦争を疑うことができなかったのでしょうか?」
  アジア太平洋戦争のさなか、ほとんどの国民は「この戦争は勝つ」と信じ込み、政府・軍部による総動員体制に飲み込まれていきました。表題の問いに、このパネルでは、①厳しい検閲と国策の宣伝の道具となった新聞・ラジオなどのメディア ②教育勅語を絶対的規範として「お国のために命をささげよ」と教えた教育 ③生活扶助組織である反面同調圧力をもって庶民の言動を統制した「隣組」 の3点についてまとめてみました。


  その他、「ペリリュー」や「はだしのゲン」、また名古屋空襲を題材にした「あとかたの街」など、戦争を描いたマンガも多数展示しており、自由に読んでいただくことができます。
 ぜひ、お誘いあわせのうえ、おいで下さい。

  会場:土崎みなと歴史伝承館 2階企画展示室

  期間:11月30日(日)~12月21日(日)※火曜日は休館

  開館時間:9:00~17:00

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