秋田市立雄和小6年生と、土崎空襲について学びました。

 去る9月10日(金)、秋田市立雄和小中学校で小学6年生を対象に土崎空襲講話会を行いました。この講話会は、同校の校長先生が、自ら6年生と「戦争」をテーマに学習を進めておられ、その一環として実施されました。昨年度、秋田市の小中校長会の研修会が土崎みなと歴史伝承館で行われ、そこで聞いた土崎空襲の体験証言等について子どもたちに直接伝えることでよりリアルに空襲・戦争をとらえ、平和につながる学びと思考を深める機会としたいとの思いがありました。

 6年生の皆さんは、事前にDVD「語り継ぐ土崎空襲」を視聴し、予め質問をまとめるなど問題意識を高めて講話会に臨んでくれました。被爆者である伊藤津紀子さんの体験を中心としたお話しの後、子どもたちから多くの質問が出されました。

 「空襲を知らせるサイレンや放送はあったか?」「遺体はどのように埋葬されたか?」「被爆した日石製油所は今どうなっているか?」「爆弾の威力はどのくらいあったのか?」「爆弾1発でどのくらいの人が亡くなったか?」「防空壕はどの家にもあったのか?」「1機の爆撃機にどのくらいの爆弾が積まれていたのか?」「防空壕には何を持っていったか?」

 どの質問も、土崎空襲を具体的にイメージうえでとても重要な内容でした。その一つ一つに答える形で講話会は進みました。

 最後に、校長先生からのご要望もあり、伊藤紀久夫会長が、日本国憲法について、その生まれた背景、「戦争をしない日本」が戦後76年間続いている、その最大の力としての憲法の役割などについて触れました。

 事後、6年生の皆さんが書いてくれたアンケートの記述を一部紹介します。土崎空襲と戦争の事実に対してまっすぐに向き合い、悲劇を繰り返さないため今後自分たちはどう行動していったらよいのか一生懸命に考えた姿がうかがえます。どうぞお読みください。

アンケートより

「空襲のむごさを初めて知ってこういうことを起こしては、いけないんだな~と感じました。」

「爆弾のはへんだけでも、すごいいきおいでとんできて、建物や人がケガなどをしていることにおどろきました。見た目は、とてもぎざぎざしていてとがっていました。」

「今日の講話会で、ばくだん一つでたくさんの人の命がなくなるということがわかりました。私はその時生きてなかったけれど空しゅうは、とてもこわくて命が簡単に失われてしまうということが分かりました。」

「ばくだんのいりょくや、防空ごうがどんなものなのかが分かりました。もう一度平和について考えようと思いました。」

「今日の講話会を通して、空襲や戦争は改めてとても恐ろしいことだなと考えました。もし私が空襲にあっていたらおちつけないし、とてもこわいなと思っていると考えました。亡くなった方の服をみて、一つのはへんがとんできただけで、こんなに大きなきずあとができて、出血多量になることが分かりました。」

「戦争の話しについて聞いてみて、戦争は、ただ、武力をつかっているのでダメだ。もっとちがう方法があったのではと思いました。」

「たくさんの場所で大勢の人たちや関係のない人の命もうばってしまって大変さやおそろしさがよく分かりました。憲法ができてから平和になって、憲法の力はすごいなと思いました。」

「戦争はしてはいけないと強く思いました。戦争時の実際の体験談を聞いたことで、自分がいかに幸せで平和な生活ができているかがよく分かりました。そして、もう二度と争いたくない、とも感じました。平和を守り続けるために、私のような戦争を体験していない世代に、当時のことを語りついでいきたいです。」

 ※雄和小中学校のホームページ上に掲載されている校報「週刊雄和」18号に、講話会の模様が紹介されています。そちらもご覧ください。また、6年生の皆さんの感想文を後日、当ホームページで紹介する予定です。

   雄和小中学校ホームページ URL:  https://www.fureai-cloud.jp/akita-yuw-c/

 秋田魁新報9月24日付のVoice(ボイス)欄に、4回シリーズで雄和小6年生の子どもたちの意見文が掲載されました。


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