平和への祈りと決意に包まれて~犠牲者追悼平和祈念式典

 77年前、土崎市民を恐怖と悲劇のどん底に追い込んだ土崎空襲のあった8月14日午前、土崎港のセリオンプラザで47回目の「土崎空襲犠牲者追悼平和祈念式典」が行なわれ、市民ほか約130人が参加しました。
 式典では、最初に旭悠斗さんが鳴らす「平和の鐘」の静謐な音と共に、全員で黙とうをしました。また、平和の鐘には、精妙に綴られた美しい2連の千羽鶴が飾り付けられました。これは市内の老人施設に居住の木村ふく子さんが約1年をかけて折り続け、「式典に役立ててほしい」と寄贈されたものです。この場を借りて、感謝を申し上げます。
 続いて、土崎港被爆市民会議会長の伊藤紀久夫があいさつを述べました。その中で、会長はロシアによるウクライナ侵略に触れ、そのニュースを見聞きする子どもたちがいかに胸を痛めているか?と述べながら、一刻も早いロシア軍の撤退を求めました。一方で、この戦争を奇貨として軍拡や核共有、さらに改憲の議論を強めようとする勢力の動きに触れ、「今」がそういった勢力とのせめぎあいの正念場であり、「9条を生かした平和外交と友好の輪を広げる世論で戦争勢力を包囲していく」「子どもたちに平和のバトンをつなぐため、土崎空襲と戦争の事実を語り継ぎ、土崎から平和への発信を続けていくことを誓う」と結びました。
 秋田市長、秋田市議会議長があいさつし、秋田県知事、秋田県議会議長のメッセージが代読された後、全員が献花を行い、犠牲者の追悼の思いと平和への祈りに包まれた中で式典を閉じました。
(なお、メッセージ発表会については、次回のお知らせで紹介します。)

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