NHK通信学院の皆さんが、戦争と平和について考えました

 去る9月17日(土)、NHK通信学院の生徒と教員の皆さんが、スクーリング学習の一環として伝承館を訪れました。秋田市内はもとより、県内の由利本荘市、にかほ市、潟上市、男鹿市、横手市、仙北市、北秋田市、大館市、さらには山形県の新庄市や鶴岡市という遠方からの人も含めて、約30名の生徒の皆さんが参加しました。

 DVD「語り継ぐ土崎空襲」の視聴の後、事務局の小野が土崎空襲のあらましについてプレゼンテーションを行い、伊藤津紀子さんが自身の空襲体験を含め、当夜の様々な悲劇についてお話をしました。

 生徒の皆さんは、真剣な面持ちで講話に耳を傾けていました。投下された爆弾の12,047発という数のすさまじさ、手に取ってみた破片の重さと鋭利さ、それが無数に高速で飛散する状況の恐ろしさ、小さな子ども達の命までも奪う残酷さ、、、。空襲と戦争の怖さをひしひしと感じたようです。アンケートには、「本当にもう二度と戦争をしてはいけない」、「平和とは何か、という問いを再認識できた」、「平和のための行動を起こすことが大事だ」などと記されていました。

 平和について考える貴重な機会となったことと思います。今日の学びが、今後の生活や学習の中で生きていくことを願います。


 以下、アンケートの記述からいくつかを紹介します。


 「映像やお話を聞いて、詳しく空襲について知ることができました。家族にも伝えていきたいと思います。」
 「僕は戦争のことを調べるのが好きでよく調べるのですが、土崎が日本最後の空襲の地だという事は初めて知りました。こんなにせまい土崎に12,000個以上もの爆だんがたった4時間で全ておとされたことを聞いてすごくびっくりしました。爆だんのはへんを初めてさわりましたが、本当にえいりでこんなのが飛んできたらひとたまりもないなと思いました。今回はすばらしいお話しありがとうございました。」
 「私のおじいちゃんが伊藤さんと同じ年です。その時は北海道にすんでいました。ごはんがまともに食べれないくらいまずしいと、よく聞いていました。じゃがいもがいきるためのつてだと聞きました。とても身近に感じるお話でした。」
 「土崎空襲の悲惨な状況が分かりました。私たちの世代が戦争について学び、考え、平和のための行動を起こすことが大事だと考えた。貴重なお話をありがとうございました。」
 「祖母(88)から土崎空襲の時、由利本荘市にいた時の話を聞いたことがあります。また、広島の原爆ドームに行ったこともあります。平和について考える良い機会でした。ありがとうございました。」
 「曽祖母から少し空襲の話を聞いていました。その時は自分も幼かったため、あまり関心がありませんでしたが、今回話を聞いて、本当にひどかった事が大いに分かりました。これからはその話を覚えつつ、戦争のことにも考えていってみたいと思います。」
 「12,047発が4時間にわたって爆弾が落とされたと、具体的な数を聞かされて、この空襲の悲惨さを深く理解できました。当時を伝える『物』
 「実際に爆弾の破片を触り、こんなにも分厚く断面がギザギザしているモノが人体や建物を傷つけ回ったという事実が、考える以上に恐ろしく、現実味がなく感じられた。しかし、それが事実、本当にあったことだという事を忘れてはならないとも思った。」
 「土崎空襲の悲惨な状況が分かりました。私たちの世代が戦争について学び、考え、平和のための行動を起こすことが大事だと考えた。貴重なお話をありがとうございました。」

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