大仙市立協和中2年生が土崎空襲を学びました2022.11.09 07:37 11月2日(水)大仙市立協和中の2年生の皆さん35名が、土崎みなと歴史伝承館を訪問し、土崎空襲について学びました。これは、「ふるさと秋田の歴史や文化を見つめ、未来の自分につなげよう!」というテーマの下、1泊2日の日程で実施された宿泊研修の一環として行われたものです。 生徒の皆さんは前日、秋田市内の秋田社会福祉専後門学校・秋田リハビリテーション学院、秋田理容美容専門学校・日本赤十字看護大学、大潟村の秋田県立大学で訪問研修を行った後に宿泊し、当日の午前にハード(?)な日程にも疲れを見せないさわやかな表情で伝承館にやってきました。 講話会では、最初にDVD「語り継ぐ土崎空襲」を視聴しました。真剣な表情で食い入るように映像を観ている姿が印象的でした。続いて、スライドショーで、土崎空襲の概要について説明を聞いた後、伊藤津紀子さんの体験証言に耳を傾けました。 その後、質疑応答の時間をとりました。「土崎空襲や戦争の終わった後、人々の感情はどう変わったか?」「日石は空襲後、復興して製油所として稼働したのか?」「米軍は日石を攻撃したことでどんな利益があったのか?」などの質問。また「今日で戦争についての知識が深まった。歴史をさらに勉強して今後に生かしていきたい」「お話や、映像などで当時の状況が良く伝わってきた。伝えることが大切だと思った」などの感想。自分から進んで、次々に感想を述べたり、質問したりする姿にはスタッフ一同驚かされたところでした。 その後、空襲展示ホールの見学で伝承館での研修を終えましたが、各自の感想文の分量や内容から、生徒の皆さんの熱量が伝わってくるようでした。今日の体験が「戦争と平和」や歴史についてのより深い学びにつながっていくことを期待します。私たちスタッフにとっても充実した時間となりました。 以下、感想文のいくつかを紹介します。 「戦争は国の位の高い人が、けんかして始めた戦争なのに、国民を巻き込んで戦いをしてたくさんの人が亡くなって、本当に残酷な争いだと思いました。この後も絶対に起きてほしくないし、ウクライナの戦争も早く終わってほしいです。」 「土崎空襲がどれだけ大変だったのか、つらい思いをしたのかということが深く知ることができました。土崎空襲では普通の爆弾といっていたけど、破片を見ると、とんがっていて頭にささると絶対痛いと思うくらい危険な物でびっくりしました。視界、周りが白くピカッと光るということを聞いて、自分だったらビックリというよりも、怖さが勝つなと感じました。こういうつらい思いをしながら戦って、でも亡くなってしまった人がいると思うと、自分も日々の生活から何か変えていかないとなと思いました。」 「社会の授業では、広島と長崎の原爆や東京大空襲しか学んでいなかったけど、土崎空襲のことを学んで、昔は身近にも戦争というのがあったというのを感じました。体験した人の話を聞いてもっと調べて知りたいと思いました。」 「罪のない人達が多く亡くならなければいけない「戦争」というものが今、世界で起きていることを受けとめて、私たちが今後、戦争を起こさないようにするためにどうするべきかを考えていきたいと思いました。」 「秋田県の土崎に空襲があったということを家族に聞いたことはあったが、日本最後の空襲ということは知らなかった。あともう少しで戦争が終わっていたのに、ここで死んでしまった人々は何だったんだろうと感じてしまいました。何も罪のない人、戦争を本当は反対したかった人々を本当にかわいそうと思いました。戦争の意味は?戦争して良かったことってあったの?不思議に思いました。えらい人はいい服を着て、おいしいご飯を食べて、それにくらべて一般人はその真逆で苦しい人ばかりで、人の気持ちなんて何にも感じない世界だったと思いました。私はこの平和な世界を幸せに思い、戦争を忘れないようにしたい。」 「戦争はもう二度と起こってはならないと思いました。戦争で人の命もたくさんうばわれますが、夢や希望もうばわれると思ったので、とても怖いなと感じました。でも、日本が戦争をしかけたので日本が悪いと思います。土崎の人々の命をうばった相手の国も悪いと思うけど、この戦争は始めたのは日本なので、よく考えてから始めれば良かったのではないかなと思いました。だからこそ、このあやまちを起こさないために、次の世代にこのことをつなげていけたらいいと思いました。」 「空襲の爆撃はどこに落ちるか、かけらの飛ぶタイミングは分からないから予想しようがない。ということは最初から戦争を起こさない。今の僕たちでは戦争を終わらすことはできないし、戦争を起こさないようにするにはどうすればいいかもよく分からない。だから戦争は過去だけでなく未来に関わってくるのではないかと思う。これからみんなが戦争の歴史とどう向き合うか?過去の戦争から、ぼくたちは未来へ向けて勉強する必要がある。」土崎空襲を語り継ぐ 『土崎港(みなと)被爆市民会議』フォロー2022.11.18 03:14秋田吹奏楽団、交響組曲「秋田」はまなすの章 12/4再演!2022.11.04 05:09「証言・土崎空襲」の朗読ボランティアを募集します0コメント1000 / 1000投稿
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