港北小学校で出前講話会~「戦争はやっちゃいけない!」

 去る6月6日(火)秋田市立港北小学校で、6年生が戦争と平和について学ぶ授業の一環として「土崎空襲講話会」を行いました。
 「語り継ぐ土崎空襲」のDVD映像や、伊藤津紀子さんの自身の空襲体験などを視聴する真剣な表情、また伊藤さんの問いかけへの素直な反応などがとても印象的でした。

 伊藤さんのお話の中で、脇腹を破片が貫通し亡くなった岩間久平君が着用していた穴の開いた学童服を示すとともに、爆弾の破片を全員に回して触ってもらいました。また通常は土崎みなと歴史伝承館の空襲展示ホールに展示されている250ポンド爆弾(通称100キロ爆弾)の残骸を会場の教室に持ち込みました。講話会後教室へ戻る際に、多くの子ども達が実際に触ったり、持ち上げようと試みたりしました。火薬のギッシリ詰まったこんな大きな爆弾が12,047発も上空から降ってきて、爆発とともに重く尖った無数の破片が猛スピードで飛散していたのか、と当時の有様を想像しながら空襲や戦争の怖さを実感していました。

 アンケートには、「こわかった」「戦争は絶対やっちゃいけないことだと分かった」また、「日本から戦争を始めたことを知ってびっくりした」「「日本はこれから他の国にたいしてこうげきするのはやめてほしい」などの声が多くありました。子ども達のこのような学びや思い、願いが生かされる社会や政治でなければならないと思います。

 アンケートの記述のいくつかを紹介します。なお、ひらがなを漢字に変換するなど若干の校正を加えています。

 「・戦争に関係ない人たちがたくさん亡くなってしまっていて、もっとたくさん生きたかった人もいたんだろうな。・本当にもう少し終戦するのが早かったら、こんなにたくさんの人が亡くならずにすんだはずなのに・・・。」

 「戦争はなんて残酷なんだとさらに実感しました。戦争は二度と起こってほしくないです。起こらないことを祈ります。」

 「日本はこれから他の国に対して攻撃するのは、やんないでほしいです。」

 「土崎空襲は、多くの人々が亡くなってとても悲しいなと思いました。でも、日本は自ら攻撃したのに最終的に負けてしまったので、もう戦争を起こしたりしてほしくないなと思いました。」

 「戦争はえらい人たちが、自国をよくするために、自国民たちを不幸にさせるんだなと思いました。長崎や広島、今回学んだ土崎空襲などは、何十万人が亡くなって歴史に残りました。その時のつらさなどを今後も忘れず伝えていってほしいです。大切な人をすぐになくしてしまうのはとても悲しく、つらいことだなとも思いました。」

 「土崎空襲を経験している人が子ども達に当時のことを語ってくれているからこそ、たくさんの人達が土崎空襲のことを知って、これからの生活などに生かしていけると思いました。自分もまだ土崎空襲のことを知らない人がいたら、教えてあげたいと思いました。」

 「日本が最初に戦争をしかけたことはまったく知らなかったのでおどろきました。だけど、今は『二度と戦争をしない』と改めている国になって良かったと思いました。今回の映像のことや話を聞いて戦争の悲惨さがよく分かりました。戦争を体験した人がだんだん少なくなっていく中、話をくわしく聞くことができた私達がこれからの子達に伝えていくべきだと感じました。資料館にも行こうと思います。」

 「戦争はもう二度とおこらないでほしいと思いました。戦争を体験した人は生きていてよかったなと思いました。私は亡くなった人がどんな罪をおかしたのだろう、なぜ死ななくてはならなかったのだろうと考えました。学んだ事を生かして私たちにできることは、戦争の悲惨さや悲しさを学ぶことだと思いました。」

 「・あんなに大きくて固い爆弾が12,047発も落ちてくることを想像するとすごくこわいなと思いました。・もうこんな戦争を起こさないために戦争についてもっと調べて他の人に伝えていきたいです。」


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