栗田支援学校高等部1年生が土崎空襲を学びました

 去る1月15日、栗田支援学校の高等部1年生の皆さんが土崎みなと歴史伝承館を訪れ土崎空襲の講話会に臨みました。
 動画「語り継ぐ土崎空襲」の視聴の後、伊藤津紀子さんの体験証言に耳を傾けました。続く質疑応答のコーナーでは、「戦争が終結した時に流れた玉音放送を聞いて何を感じたか」「今も世界では戦争が続いているが今後世界はどうあるべきか」「私たち若い世代に伝えたいことは何か」などと積極的に質問しました。伊藤さんは「それまでの戦争下での不自由で苦しい生活が終わるということでほっとした人たちも多かったのではないか」「話し合いで戦争を止めるべきだ」「戦争の歴史などを勉強して、戦争を起こさないためにどうしたらよいかしっかり考えてほしい」などと答えました。その後、空襲展示ホール内の焼けただれた柱、壁、天井や爆弾(処理された不発弾)などの展示物を熱心に見学しました。
 約1時間の短い時間でしたが、1年生の皆さんが「戦争は悲惨だ」「もう二度と戦争を起こしてはいけない」と心に刻んだ講話会となりました。学んだこと、感じたこと、考えたことをアンケートに一生懸命に書いてくれました。どうぞお読みください。


 アンケートから(全員分)
 「今回地元の空襲を聞き、今となっては、戦争はあり得ないと思うほど、平和に今はなっていると感じました。私のおじいさんから少し戦争中の話を聞いていたのですが、講話を聞き具体的な詳細も知ることができたので、私もこの教訓を後世に残して「絶対に戦争をしてはけない!!」ということを伝えていきたいと思いました。動画を視聴した際に、私はよく友達と光沼などに遊びに行っていたので、昔は人の遺体があったことを知り、今は平和を実感できています。昔は私達と同じ歳の人でも、戦争に苦しみ耐え抜いてきたことを動画を見て感じました。今の土崎には、祭りや住宅地などが点在していて、空襲からの復興をしていることに「私たちは感謝してこれから生活していきたい」と心から思う講話でした。本当に有難うございました。」

 「空襲はどれだけおそろしくてこわいものか知ることができました。今じゃ考えられないことや大変なことなどいろいろ教えていただき、とても考えさせられました。食べ物や生活も今とは全然ちがい、話を聞いていてすごく胸が苦しくなりました。まだまだ戦争のことを知らないので、これからもっとたくさん知り戦争のことを知っていきたいです。」

 「私は空襲のこと、戦争のことのお話を聞いたり、動画を見たりして言葉を失うくらいの悲惨さでびっくりしました。戦争は、絶対にしてはいけないと思いました。小学生が着用していた学童服に破片がささっているのを見て痛々しかったです。爆弾の破片を見て、とても大きいし、破片をさわってみたらざらざらしていたし、鋭い破片の部分もあったので、さわったら痛そうだとおもいました。」

 「戦争の生々しさや悲惨さが身に染みて感じられ、土崎の町が一瞬にして壊滅したことを伊藤さんが語られていてとても恐ろしかったです。また当時の貴重なお話しを聞く事ができて、戦争の恐ろしさ・悲惨さ・生々しさを改めて思い知らされました。土崎空襲で体験したことをお話し頂き、本当にありがとうございました。これからもこの悲劇を心に刻んで生きていきたいと思いました。」

 「見た映像はイメージだったし、私たちは実際に空襲を体験したことはありませんが、映像を見てとてもこわかったし、どんな空襲だったのかが伝わってきました。土崎空襲で被害にあった家などは、元にもどったけど、被害にあった人、家族、友人を失った人たちの気持ち、その時の恐怖、悲しみを忘れられないし、私たちも今回聞いた話を忘れてはいけないと思いました。講話も聞きに行きたいです。今までの空襲や被害などをもっと調べて、もっと空襲について調べたいと思いました。ありがとうございました。」

 「とてもつらい体験をしていて、二度と起こらないでほしいと思いました。戦争で死んでいった人や、誰かを失くした人のことがかわいそうに思って、なぜ世界じゅうの人たちは分かり合えないのだろうと思い、考えることができた一日だと思いました。貴重な体験をありがとうございました。」

 「土崎空襲の動画を見ました。初めて見ました。こわくてあまり見られませんでした。爆弾を初めてさわりました。かたいものが落ちてくるのはこわいと思いました。ちょくせつ人に聞くのは初めてだったので良かったです。今も戦争が続いているので、早く終わってほしいです。ありがとうございました。」

 「土崎空襲のお話や遺物をたくさん見て聞いて、空襲の悲惨さや苦しさが良く伝わりました。これからも戦争が起きないことを願います。時間があればまた行きたいと思います。」

土崎空襲を語り継ぐ 『土崎港(みなと)被爆市民会議』

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