「戦争や空襲のことをもっと知りたい」(18歳)~「空襲展」を見て

  「2024年冬 戦争と土崎空襲展」は、12月1日から22日まで開催されました。あいにくの悪天候が続いたことや、近隣でのクマのスーパー立てこもり騒動もあったせいか、例年に比べ見学者の数は多くはありませんでした。それでも、親子連れや友達同士で誘い合ってきた学生たち、出張のついでに立ち寄ったという方など、熱心に展示物を見学する方々の姿が見られました。見学しての感想や、土崎空襲、戦争と平和の問題について考えたことなどをアンケートに書いてくれました。そのいくつかを掲載します。

アンケートから
 「ぶきやばくはつぶつなどのきょうきになるものが世界からなくなれば、あらそいがなくなるまでにいかなくとも、まきこまれるひとがすくなくなったら良いと思います。」(11歳)

 「私は土崎南小学校の出身で、授業の一環である平和学習で土崎空襲のことを知りました。その学習がなければ土崎空襲のことについて知る事はなかったと思います。だから、土崎で生まれ育ってこのように戦争について知る機会があって本当に良かったと思っています。ちなみに、50代の母も南小の出身なのですが、「小学校で土崎空襲について教えてもらったことはない」と言っていて、私たちが学校で教えてもらっていると聞いて、初めて知ったようでした。自分たちの身近な地域での出来事なのにあまり知られていないというのがすごくショックでした。私はこの夏土崎について詳しく調べる機会があり、様々な慰霊碑を巡りました。その中で慰霊碑の前で足を止める人はあまりいなくて、あまり目立たないようになっているのが、すごく残念だと思いました。また土崎について調べるにあたって、資料の貴重さを感じました。特に「日本最後の空襲」の証言を集めた資料が印象的でした。これからも保存してほしいです。南小の慰霊碑では、築山で遊ぶ生徒たちが良くお祈りしていました。きっとこの慰霊碑が何なのかはわかっていない子が多かったと思います。その意味を知らなくても、生活できている平和な世界なんだなと今になって思います。今回改めてここに来られて良かったです。土崎出身ではない友人と来ていますが、その子にも興味を持ってもらえてうれしく思います。長くなってごめんなさい。(秋田市内高校3年生)」

 「前から空襲について起きたということだけ分かっていましたが、これほどまでに辛く苦しいものであったことは今回初めて知ることができました。今を生きる私たちが、今までに起きてしまった戦争や空襲という過去を知る事はとても大切だと考えてきました。自分にとって知る事の大切さ、理解し考えることの重要さを改めて感じる良い機会となりました。もっと知りたいと思いました。開催していただき感謝しています。ありがとうございます。」(18歳)

 「私が想像していたものをはるかに超える戦争の真実を知らせてくれました。個人的に一番心に残っているのは当時の装備品で、実際にこの目で見るのは初めてだったので、大きさや質などを詳しく知れて興味深かったです。ありがとうございました。」(10代)

 「東京から出張で初めて秋田に来ました。ニュースで話題になっていたクマのスーパー(たくさん買いました)を目当て(言い方悪くてすみません)に土崎に立ち寄ったのですが、駅に戻る途中で偶然ここを見つけ、20分ほど余裕があったので見学しました。全く存じ上げなかったことをたくさん知れて良かったです。短い時間しか見られませんでしたが、良い経験になりました。」(23歳)

 「秋田市に住んでいても知らないことがたくさんありました。実際に遺品を見て本当にあったことなのだなぁと実感し、戦争のない世の中になるといいなぁと思いました。」(40代)

 「土崎空襲」という名前だけ知っていたが、どのようなことが起きたかをくわしく知る事ができた。」(43歳)

 「今も世界各地で戦争が続いていることに怒りと悲しみを覚える。」(64歳)

 「戦後が風化していく中で、このような企画で構成に伝えていってください。」(65歳)


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