6月12日、秋田クラーク高等学院の2年生が、平和学習の一環で土崎みなと歴史伝承館を訪れ、土崎空襲講話会に臨みました。
動画の視聴の後、伊藤津紀子さんの空襲体験を中心とした講話を聞きました。赤ちゃんを負ぶって避難したお母さんが逃げ切った後に赤ちゃんの首が破片でちぎられていたことに気が付いた、などの悲劇の数々、戦争当時は食料が乏しく甘いものなど口にすることがなかったこと、報道が規制されて国民は正しい戦況などは何も知らされなかったこと、何よりも満州事変を皮切りに日本がこの戦争を始めたことなど、「初めて聞いた」と驚くとともに、「戦争はやってはいけない」との思いを強く胸に刻んだ講話会となりました。
なお、昨年に引き続き、クラーク高等学院からは平和のメッセージが寄せられ、8月14日の発表会で平和への思いを発信してくれます。
以下、アンケートの記述のいくつかを紹介します。
『戦争が起こるとお金がある人もない人も関係なく、全員が苦しい思いをするということが分かりました。また、戦争を行うということは人々の人権が無くなることを意味し、報道なども規制されるため市民はだまされるということも分かりました。戦争は被害者ばかりを考えてしまいますが、起こった原因についても知れました。』
『実際に戦争の時代を生きていた方のお話しを聞いて、初めて知ったことがたくさんあって、改めて土崎空襲の恐ろしさを実感しました。同じ秋田県民として土崎空襲はこれからも後世に伝え続けていかなければいけないことだと思います。私たち高校生などの若い世代が中心となって、これからも伝承し続けられるようにできることをやってきたいと思いました。貴重な経験ありがとうございました。』
『テレビとかで被害にあったこととかをよく特集しているけど、そもそも日本が始めた戦争だってことをちゃんと知る事が大事だと思った。』
『戦争は忘れたときに来るということを聞いて、戦争のことは忘れてはいけないんだなと考えた。食べ物もないと考えると、とても生きづらく辛いんだなと感じました。』
『石油が70%が輸入だったことが分かりました。昔は戦況がよく分からなかったんだなと思いました。甘いものが無かったり、食べ物が配給制だったり、自分だったら辛いと思いました。戦争でいいことなんてないと再認識しました。』
『今日の話を聞くまでは、秋田に空襲が来たことも知らなくてとても驚いた。また、主な輸入先であるアメリカとの戦争も日本が始めたと聞いてびっくりした。当時の実際の体験をした人からの経験談も聞いて、本当に大変な経験をしたんだと改めて思った。』
『始まったら止まらない、終戦しても終わらない、戦争というものの恐ろしさ、つらさ、悲しさを知りました。80年という時が流れ、着ている服や見ている風景が変わった今、その重みを身に受けて、これから考えていこうと思います。今日はこのような場を設けていただき、本当にありがとうございました。』
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