土崎小6年生が空襲と戦争を学びました

   去る6月30日、秋田市立土崎小学校の6年生が伝承館を訪れ、土崎空襲講話会に臨みました。

 この度新たに制作された15分の動画「土崎空襲」の視聴に続き、伊藤津紀子さんの体験証言に耳をかたむけました。その後、伊藤会長や津紀子さんらからの説明を聞きながら空襲展示ホール内展示物を見学しました。爆弾(不発弾)の残骸や破片、被爆倉庫の柱、岩間久平くんの学童服や当時の衣服などを手に取ったり触れたりしながら、空襲の激しさ。戦争当時の生活の厳しさなどを感じていました。

 アンケートの記述からは「戦争や空襲は二度とあってはならない」「何ができるか考えたい」「周りの人たちや次の世代に伝えていきたい」などとの強い思いが伝わってきます。この講話会で学び、考えたことを基に、8月14日の「子どもたちから平和のメッセージ発表会」で、2人の代表が平和への願いをメッセージとして力強く発信してくれました。

 以下、アンケートの記述をいくつか紹介します。

『僕は空襲や戦争はもう二度と起きてはいけないということが改めて分かりました。伊藤さんが僕たちに話しているときの表情や言葉で、空襲や戦争をもう起こさないでほしいということが伝わってきたからです。そして、僕は土崎空襲のことを忘れずに次の世代へ受け継いでいこうと思いました。そうして、空襲や戦争を起こさないようにしようと思いました。』

  『今日話を聞いて心に残ったことは、一瞬で無数の爆弾の破片が飛び散り、人や建物を貫くという話です。今日話を聞き、戦争は人の命だけでなく、今までの生活や希望なども奪ってしまうものだと分かりました。戦争は二度と起きてはいけないものだと改めて分かりました。』

  『私はお話を聞いて、爆弾の破片が体に貫通して亡くなった人がいることが心に残りました。穴の開いている学童服を実際に見て、とても悲しい気持ちになりました。これから空襲のない世界にするには、どうするか考えていきたいと思いました。』

  『爆弾の破片を触らせてもらった時、この破片が体に刺さったらと考えると、とてもこわく思いました。少し分厚くて、ギザギザしていて、手に刺しそうで怖かったです。空襲が起こらないでほしいと思いました。』

  『私は、高速で飛び散る破片が軽いものだと思っていたけど、持ってみて結構重かったので、その重い結構な大きさがある破片が人を切り裂いたり、貫通したりしていることにすごく驚きました。そして慰霊碑の絵は、土崎小学校にいた先生が描いていたことに驚きました。新しいことが知れて良かったです。』

 『今日のお話を聞いて、12,047発のたくさんの爆弾が落とされたということが心に残りました。爆弾が落ちてくるだけでも怖いのに、破片が飛び散って建物や人々をなぎ倒し切り刻んだということが怖いと思いました。私は戦争を繰り返さないために「戦争はこんなにおそろしいものだ」「絶対にやってはいけない」と伝えることが大切だと思いました。伊藤さんのお話を聞いて、感じたこと、考えたことはたくさんあるけれど、一番強かったのは、こんなに一生懸命私たちに空襲のことを知ってほしくて話してくれたということです。』

 『私は、戦争はあってはならないことだと思いました。なぜなら戦争をしても食料不足や人がたくさんなくなってしまうだけなのでいいことがあまりないからです。なので、この戦争の悲惨さをどんどん語り継いでいくことが大切だと思いました。私もこれから土崎空襲はこれだけ大変な空襲であったことを教えたいと思いました。』

 『私は今回の学習を通して、今を生きる私たちにとってはあまりにも現実味がない話だけど、いろいろな資料や話を聞いて本当に身近に起こったことだったんだなと実感がわきました。特に伊藤さんの話でも合った小学6年生の服を見たら、一瞬で命すらうばっていく、という生々しさを感じました。他人事とは思わずに、どうしたら戦争のない世界になるのか、受け止めていきたいです。』

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