去る7月11日、秋田市立飯島小学校で出前の土崎空襲講話会を行いました。動画の視聴、爆弾の種類や被害の状況に関するプレゼン、伊藤津紀子さんの体験講話に耳を傾けました。爆弾の破片を手に取ったり、岩間久平君の学童服の破片の貫通で空いた穴を見たりすることで、爆弾の威力や空襲の残酷さを実感できたようです。
講話の後に質問などを受け付けたところ、「戦時中の食べ物はどうだったか?」「生き残ったときどう思ったか」「死んでいる人を見たときどう思ったか?」「爆撃された日本石油は今どうなっているか?」「鳩はなぜ平和の象徴となっているのか?」など多岐にわたる質問が出されました。
6年生の皆さんはこの講話会での学びなどを基に平和のメッセージの作文に取り組み、そのうち豊福愛子さんと佐藤慎一郎さんの作品が、それぞれ最優秀賞と優秀賞を受賞し、8月14日の「平和のメッセージ発表会」で堂々と平和への思いを発信してくれました。
以下、感想文のいくつかを掲載します。
『戦争は何も生まないことが分かった。破片だけで1kg近くある爆弾が、1万発以上土崎に投下されたと思うとゾッとする。』
『土崎空襲でアメリカの爆弾のせいでたくさの人が死んでしまったのは怖いなと思いました。爆弾のせいで家族を失ったり、家がこわされたりと感じたら、私だったらすごく嫌だと思いました。また、戦争は憎しみを増やすだけなので二度としてほしくないと思いました。そして平和を保つためには、自分が戦争で家族を失ったらどう思うか考えてから行動することが大切だと思いました。』
『私は戦争が始まると、食べるものが無かったり、暗い所にいなきゃいけないと思いました。土崎空襲と戦争は、自分たちが思っている生活ができない、人が爆弾の破片や、勢いで吹き飛ばされて死んでしまうことだと考えました。爆弾の破片をさわった時、こんなに重くてギザギザしたものが飛んでくるんだと感じました。この話を聞いて、平和とは、明るいところで生活し栄養のあるものを食べることが平和だと思いました。』
『土崎空襲で多くの人の命が奪われたことを知りました。製油所がねらわれ、もう半日早く戦争が終わっていればこの被害がなかったことを知り、戦争はあってはならないということを改めて実感できました。平和のためには、この悲惨な出来事を忘れずにつないでいき、戦争はあってはならないということを心にずっと忘れずに入れていきたいと思いました。』
『経験者の伊藤さんからたくさんお話を聞いて爆弾の破片で首がなくなったり、体を貫通して亡くなった人、とても悲しくて怖いことなんだなと思いました。それを経験していない私たちはその話を聞くだけで怖い、それなのに本当に経験した人たちは私たちの何倍も怖かったと思います。いろいろな話を聞かせてくれてありがとうございました。』
『戦争の悲惨さや恐ろしさが分かりました。ドイツが他国へ侵攻し第二次大戦がはじまったとき、ハワイに攻撃しなかったら被害がなかったんじゃないかなと思いました。亡くなった人たちの中に、僕たちと同じ6年生の人もいたことがとても悲しくなりました。このようなことを僕たちが大人になったときに伝えていきたいなと思いました。今日は本当にありがとうございました。』
『戦争や空襲などで赤ちゃん、子ども、大人、たくさんの人が亡くなっている。悪いことをしていない人々が命を落としているのに、それでもどうして空襲、戦争が続いているのが許せないし、ずっと平和な世界が続いたらいいのにと思いました。』
『私たちが、こうやって楽しく仲良く幸せに暮らしているのってあたりまえではなく、珍しいことなんだなと改めて思いました。今戦争で苦しんでいる人や家族、友だちが亡くなってしまい、悲しんでいる人が何千人、何万人もいたんだな、今もいるんだなと、心が苦しくなるお話だったなと思いました。今までと変わらず、楽しく仲良く幸せに過ごしていきたいです。』
『戦争のことを伝えてくれる人が減っている中で、お話を聞く事ができて良かったです。今私が住んでいる地域が平和で良かったなと思いました。実際にお話を聞いて、戦争は怖くて、いけないことだと改めて感じました。爆弾の破片は重く鋭かったので驚きました。今日聞いたお話をしっかり覚えて、他の人にも伝えたいです。』
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