郡山医療生協の皆さんとの講話会~「戦争は絶対いけない!」2025.09.19 05:59 9月12日(金)の午前、郡山医療生活協同組合の有志の皆さんが、北東北を巡る平和ツアーの一環で土崎みなと歴史伝承館を訪れ、「土崎空襲講話会」に臨みました。 郡山は1945年の4月から8月まで4回にわたる空襲を受けました。特に4月14日は、数十基のB29が飛来し、郡山駅近くの保土谷(ほどがや)化学工業を標的として爆撃を行い、学徒動員されていた学生・生徒、地域住民など460人が犠牲となっています。 その歴史も踏まえ、郡山医療生協は「”平和宣言”を作り、平和を語り継ぐことを決意し、(中略)生協運動として毎年平和展をやっています。今年のテーマは”祈る平和からつくる平和へ”でした」(アンケートより)というような活動を進めているとのことです。そんな日常の取り組みや使命感、問題意識から、動画視聴、プレゼン、体験講話の後の意見交換では、強い思いのこもった発言が続きました。 8才で郡山空襲を体験したという方は、爆撃により大きな破片が飛散していたという体験や、父親が軍属としてラバウルからニューギニアに向かう船に乗船した際に攻撃を受け死亡した、という事実を語りました。 また、その6歳下の弟さんも、自分たちの叔父は特攻隊員として台湾付近で死亡したことに触れながら、「敗戦を終戦という言葉で美化してはいけない、国益のためとして行う戦争はまさしく国家による「殺人」であり、日本がアジアで行った加害行為=殺人罪は決して許されない」と強い口調で話されました。 元看護師の女性は、「市民会議の活動に触れて自分はまだまだ空襲や戦争のことについての関心が薄かったと感じた。大それたことでなくても、自分できることをやっていきたい。戦争の事実を伝えるのは大人の責任・義務だ。特に、教育の役割は大きい。感受性の新鮮な子どもたちに戦争はいけないと訴えていく必要がある」と語りました。 お別れの際には、「お互いそれぞれの場所で頑張りましょう」と誓い合いました。 アンケートにも、熱い思いや決意が込められていました。いくつか紹介しますので、お読みください。 「何と痛ましい事か、「終戦のちょっと前に死んだ人は何だったのか」という言葉は本心で響きました。郡山にも空襲はありました。戦争は本当に残酷なことしかありません。絶対にやってはいけないものです。平和が一番です。私は終戦後2年で誕生しているので分かりませんが。体験者の話は切実なものを感じます。」 「終戦前日にこんな空襲があったことを知りませんでした。勉強になりました。どうぞ活動を続けて、多くの人に伝えていってください。私たちも頑張っていきたいと思います。」 「土崎がなぜ爆撃を受けたかと思った時に石油基地があったからと単純に考えていました。映像を見せていただき、なぜそこまで12、047発もの爆弾を落としたか知りました。北前船で繫栄してきた町が破壊のためだけに爆弾を落とす理不尽さに悲しく怒りと涙が胸を満たします。実証言の話に想像をめぐらしながら、生かされた生命、生きることの大切さ、戦争の悲劇は二度と体験しなくてよい、社会、世界の平和を願い、少しでも役に立てるような活動をしたいと思います。現在活動を続けられている皆様を尊敬いたします。秋田の今まさに黄金に輝いている田の稲を見ながら、80年前の田、まさにまもなく稲刈りをしようとする当時の方々を思いました。」 「郡山でも保土ヶ谷化学を爆撃されたことを聞きました。本日、8歳で体験した方の話を聞くことができました。私は犠牲になられた方に思いがあまり至ってなかったことを知りました。」 「被爆市民会議の活動を見て聞いて、非常に感銘を受けました。私に今できることは、と思いました。一歩一歩「一隅を照らす」に振り返って、周りの人に、子どもたちに話し、絶対に戦争は悪でやってはいけないと伝えていきたい。行動したいと強く思いました。」 「戦争が無くならない、多くの人が亡くなり苦しんだ挙句に平和憲法を我らは手にした。様々な問題はあっても、日本ではその後戦争で亡くなる人は一人もいない。平和憲法を益々輝かせることによって、日本で、世界で戦争が起こらないようにしたい。平和教育の大切さも訴えたい。加害の歴史を教育することも必要。」 「戦争の体験記や事実を今日まで立派に語り継がれていることに驚きと敬意を想います。土崎のことは知っておりましたが、、、。改めて語り継ぐこと、記録し続けることの大切さを知りました。今の平和で豊かな自分の生活が、様々な人々の想いの上に成り立っていることを痛感いたしました。戦争はいかなる理由があろうとも罪悪である。絶対に戦争を風化させてはいけないと思いました。」 「本当は敗戦なのに終戦という言葉で、この15年戦争の殺人罪を軽いものにしている。日本人320万人、東アジアで2100万人という殺人罪を決して軽いものにしてはいけない。国益の名のもと、利益のために殺人を犯すなど、あってはいけない。」土崎空襲を語り継ぐ 『土崎港(みなと)被爆市民会議』フォロー2025.09.05 05:26恒久の不戦平和を誓う~8/14平和祈念式典とメッセージ発表会0コメント1000 / 1000投稿
0コメント