9月13日、NHK学園秋田令和協力校の皆さんが土崎みなと歴史伝承館を訪れ、土崎空襲講話会に臨みました。ドキュメンタリー動画「語り継ぐ土崎空襲」を視聴した後、使用された爆弾とその破片の威力の恐ろしさ、被害状況についてのプレゼンテーションと、伊藤津紀子さんの体験講話に真剣に耳を傾けました。
アンケートからは、空襲の悲惨さに触れ、二度とこんな悲劇を繰り返さないために自分に何ができるだろうかと自問したり、自分なりに学んだことを周りに伝えていきたいと、自分なりに決意したりする学びとなったことがうかがえました。
以下、アンケートの記述のいくつかを紹介します。
「貴重なお話を聞けた。聞いていて心が痛かったが逃げずに語り継いでいくことが大切だと思った。何の罪もない人々の命がなぜ失われなければいけなかったのか。我々人類には言葉があるから何か問題があっても力ではなく言論で解決していくべきだと思った。平和のために自分に何ができるのか考えたいと思った。」
「戦争は二度と起きないように歴史を語り継いでいくべだと思いました。」
「空襲によって残酷な亡くなり方をした方がたくさんいたことに心が痛みました。広島と長崎の原爆との違いも知ることができたので勉強になりました。平和のために自分には何ができるかを改めて考えたいです。」
「今まで歴史の授業やテレビなどで戦争当時の映像や写真を見て学習する機会はあったが、昔の日本でこのようなことがあったのかと少し信じられず、どこか遠い昔のことのように感じていた。しかし、今回、戦争の体験談や実際の焼夷弾の破片や戦時品を見て、私たちの祖父母が生きた時代にこのようなことが起こっていたと知り、戦争がいかに悲惨なものなのかを知ることができた。」
「空襲のイメージ映像や体験した人達の話を聞いて当時の戦争の悲惨さや情景が浮かんできて、改めて戦争は恐ろしいものだと感じた。逃げてる最中に破片などが飛んできて頭や体に当たって亡くなった方達もいて、全員必死に逃げて生き延びようとしていたとか分かった。こうした事実を後世の人達に語り継いでいくことが、今後戦争が起きないために大事だと思った。」
「今回土崎空襲のお話を聞いて、実際にどんな被害を受けたのかを具体的に知ることができました。1分間に50発の爆弾が休むことなく落とされて、逃げた先でも破片が体に刺さって、とても心が痛くなりました。私たちには今日聞いたお話を人に伝えていくということができると思います。人から人へ伝えることで考えが変わったり深まったりすることがあると感じるので、伝えるという活動を積極的にしていきたいです。」
「終戦前夜に土崎を襲った空襲によってさまざまな被害があったことを知れた。本当なら家族みんなで過ごすはずだったお盆に、あのようなことがあって、無念でならないと感じました。今の自よりも小さな子どもたちも亡くなっていってしまったことが悲しいと思いました。あの時平和に過ごせなかった夏を、二度と繰り返してはいけないと思いました。」
「今回の講話で映画の「火垂るの墓」を思い出しました。「火垂るの墓」でも生々しく描かれていたけど、実際の体験を聞いて戦争は本当に起こってはならないものだと改めて感じることができました。また、実際の爆弾の破片をさわって、するどく重いと感じました。こんな小さいものでも、自分の皮膚をかすっただけで深い傷になりそうだと思いました。」
「土崎に空襲がおきた事は知っていましたが、こんなにも大きな規模だったことは初めて知りました。自分よりも小さな子がたくさん亡くなって、大きなけがをして、想像するだけでも心が苦しく感じました。何もつみのない人がたくさん亡くなり、あと数時間早かったらきっと今も生きていたと思うと悔しく思います。」
「体験したこと、空襲の時に起きたことを聞いた分、自分の知識になったことをこれから先、忘れずに生きていきたいと思います。」
「何故土崎が狙われたのか、どんな爆弾が落とされたのかなど詳しく知ることができました。生々しい話が多かったですが、どの教科書や資料で見たり、聞いたりする事よりも心に深く響くものがあったと感じました。戦争は本当にくり返してはいけないと強く思いました。」
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